「本革」。
いい響きです。
でも一口に本革と言ってもたくさんの種類があります。
まず何の動物の革か。
牛、豚、羊、馬、鹿、カンガルー、ワニ、ヘビ、サメ...
たいていの「革製品」は牛革を使用しています。 NorthLandで使用しているのもほとんどが牛革です。
でも同じ牛革でも年齢、雄か雌かによって呼び名が変わってきます。
そしてなめし方、仕上げ方法の違いでさらにまったく違う表情になります。
なめし方は主に2種類。
植物のタンニンなめしと薬品のクロームなめし...
なにやら向こうで二人の男性がカバンを撫でて喜んでいます。
「いい色ですね~」
「いやぁ~だいぶ味わいが出てきましたよ。」
そんなことを話してます。
その鞄の革はきっと「タンニンなめし」の革。
使い込むほどに味わいの深まるワイルドでナチュラルな雰囲気。
キズつきやすいけど芯は強い。大切にしているとずっとそばにいてくれる、「不器用な相棒」。
「タンニンなめし」はそんな革になります。
手間と時間をかけて昔ながらの製法で職人がなめします。
一般にヌメ革と言われるのはこの方法でなめした革です。
日光やクリーム、油分によって深い色合いに経年変化するので自分だけのオリジナルに仕上がり、
愛着がわいてきます。
NorthLandのダレスバッグにも使われています。
「いいものを長く使う」革好きな男性に特に人気のある革です。
タンニンなめしのオイルレザー
おや、すぐそばでは新しく買ったバッグに注目が。
「ちょっと、そのバッグ素敵ね~」
「あらそう?安かったの。それに革だけど軽いのよ」
そのバッグの革はきっとクロームなめしの革。
鮮やかな色あい、やわらかくキズや濡れに強く軽量。
クロームなめしは薬品を使うので短期間でなめすことができ、表面がなめらかでソフトな仕上がりになります。
汚れやキズに強いので普段使いにぴったり。
ほとんどの革製品は加工しやすいこのクロームなめしの革で製造されています。
NorthLandの聖書カバーのシュリンクレザー、ミンクルレザーはこのなめし方法です。
経年変化はあまりしないので味わい深く育てる楽しみはありませんが、鮮やかな色合いを長く楽しめます。
「だれからも好かれる優等生」
そんな革です。
クロームなめしのシュリンクレザー。
なめし方で大きく変わる革。
さらにそこから様々な仕上げ方法で異なる表情にします。 スエード、ヌバック、オイルレザー...奥が深いですね。
そんな仕上げ方法についてはまた別の機会にお伝えします。