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裁断

革製品を作るとき一番最初の作業は革の裁断。まずはパーツを揃えます。

昔は型紙を当てて線を引いて、革刀(かわとう)を使って手でカットしていました。

それから注文が増えてくるとより正確に量産できるよう抜き型を使って抜くようになりました。

でも木づちを使って力いっぱい抜き型をたたいて厚い革を抜くのは大変な作業でした。

抜き型

そんな肉体労働の歴史に幕が。

10年ほど前、ついに油圧式クリッカー裁断機が導入されました。

16トンの油圧プレスでばっさりと裁断してくれます。

埼玉県の会社からトラックで北海道まで運ばれて来ました。

1300kgと人が持つにはちょっと重い。

ということでクレーンを使って吊り上げ、工房の中に引き入れました。

これで作業効率がぐんと上がり、鞄、カバーに必要なパーツがあっという間に揃います。

「カンカンカンカン」

工房の片隅で響いていた大きな甲高い音が、

「ウィーン ドスン」

と静かで低い音に変わり

作業中に流れているBGMがよく聞こえるようになりました。

革工房で使用しているいろんな機械、道具。

一般的なものから特殊なものまで。

機会があればまたご紹介します。

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チェブレキ

ビールのおいしい季節。すっきりライト系のこんなビールはいかが?

そして今日は最高にビールに合うおつまみも。

それはロシア料理のチェブレキ。

日本ではピロシキのように知られていないけれど 、

ずっと簡単にできて味も文句なし!

ロシアや東欧で必ず見かける人気のスナック。

イメージは大きな揚げ餃子。

そりゃあ美味しいに決まってる。

作り方

①小麦粉と牛乳または水、塩を混ぜて生地を作る。

②好きな挽き肉、玉ねぎ、塩コショウでたねを作る

③少し生地を置いてなじませてから、麺棒で直径20cmほどの円に薄く延ばす。

④生地にたねを薄く延ばして、半分に折ってフォークで端を押さえる。

⑤油で揚げる。

大雑把でOK。 あつあつをビールと一緒に。

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東欧リトアニアから届いた初夏の便り

北海道よりさらに緯度の高いリトアニアでは

すでに日照時間が夜の9時頃までと長く、

ようやく緑づいたと思った木々や野の花が

太陽を浴びてあっという間に花が咲いているようです。

畑 一面の菜の花。

初 夏を感じる緑をまとった白樺。

日 本から送られてきたという公園の八重桜。

控 え目で可憐な勿忘草。

市 場でもう売り始めたブルーべりー。

北国の初夏の爽やかさが心地よいですね。

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リトアニアの田舎町

すっきりとした秋の空。 色づき始めた街路樹。

こんなのどかな町を歩いていると数軒おきに立っている、ある物。

箱?

機能性を考えたデザイン、

錆びと消えかけてる文字が醸し出すノスタルジックな雰囲気。

これは何?

すこし離れて見ると...

フェンスに取り付けられています。 

そう、ポストです。

集合住宅のようにまとめられています。

今でも使われています。

ここは荷物が届くと紙切れが入っていてそれを持って郵便局で受け取る仕組み。

だからこんなポストで十分。

ふとしたところにロシア時代のなごりが見られます

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夏休み

日記。

きょうはおじいちゃんのいえにいきました。

つりをしました。

いとこといっしょにいきました。

なにもつれませんでした。

でもたのしかったです。

リトアニアの子供たちには6月から8月いっぱいまでほぼ3ヶ月の夏休みがあります。

夏の間、子供たちも農家の収穫を手伝う昔の習慣の名残りのようです。

うらやましいですね。

ソ連時代、ほとんどの人に田舎の別荘が与えられたので、

夏の間は家族で田舎で過ごす家庭が今でも多くいます。

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Late Autumn

急にぐんと冷えた朝。

見上げると、

最後の数枚。

「昨日の雨に持ちこたえたか~」。

まだ枝を離れたくないようです。

森も冬ごもりの準備。

「晩秋」ですね。

雪景色になるまでの間、

足元にはすでに落ちた葉の上に

霜が下りてます。

寒さを特に感じる季節です...

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リトアニアリネン

リトアニアリネン。
東欧バルト三国のひとつ、リトアニアはリネン(麻)の一大産地。 
丈夫で吸水、速乾性のあるリネンはヨーロッパではキッチンや寝室でよく使われています。素朴な風合いが魅力です。

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木工屋

木の香り。

木工屋のおじさんの工房から

ナチュラルで気持ちのいい木の香りがしてきます。

木の小物をつくっている職人のローマスさん。

工房を見せてくれました。

最近主に作っているのはオークのまな板。

とても強度があります。

一見、四角く切るだけの簡単にできそうなまな板ですが、

切った後

何度も削って、磨いて。

職人の目と技術力が求められます。

地道な作業の繰り返しです。

角を落として、穴をあけて、仕上げの研磨作業。

天然木をぶ厚く贅沢に使ったまな板。

木の話になると

止まらなくなるローマスさん。

切り終わったまな板は

リネンオイルに漬け込んで仕上げます。

木目がいいですね。

使い込むほどいい色合いに変化していく。

革製品みたいです。

なんだか温かみを感じます。

熟練した仕事ぶりを見るのは気持ちがいいですね。

目と手と道具たち。

職人に欠かせないものです。

一見普通のおじさんは

実は立派な木工屋の職人でした。

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Gulbė

一雨ごとに季節が進んでいく秋。

そろそろ来るかな。

吐く息が白くなって、畑も道路も白くなって、そんな季節にぴったりな白い鳥。

北海道の冬には白鳥。

でも寒い東欧、北欧ではちょっとイメージが違う...

だって一年中いるから。

「冬の鳥」じゃないんです。

リトアニア語で白鳥は「Gulbė」。(グリュべ)

湖や川でよく見かけます。

温暖化で冬も南に渡らなくなったみたいです。

ちなみに...

オーストラリアに生息する白鳥の中には真っ黒な「コクチョウ」という種類もいるらしい。

真っ黒な白鳥...

一度見てみたいですね。

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Ryga

ゆっくりとした時の流れを感じる、中世ヨーロッパの魅力たっぷりの街。

Ryga(リガ)-Latvia 
どこを切り取っても絵になる素敵な街並みです。石畳の路地をのんびりと歩きながら見つけたカフェで一息。
なんだか憧れますね。
時々ヨーロッパの旅の魅力をお届けします。