
単純なもの。当たり前なもの。
気にしないもの。でも職人にとって糸はとても気を使うもの。
メーカー、色、材質、太さ。その鞄にぴったりな糸を見つけるまで何度も試し縫いを繰り返します。
それから、縫い目の幅、引き糸の強さ、上糸と下糸のバランス。
また調整と試し縫いの繰り返し。

「うん、やっときまった…。」
縫った糸のまっすぐな線を何度もながめて満足感に浸っています。
単純なもの。当たり前なもの。
気にしないもの。でも職人にとって糸はとても気を使うもの。
メーカー、色、材質、太さ。その鞄にぴったりな糸を見つけるまで何度も試し縫いを繰り返します。
それから、縫い目の幅、引き糸の強さ、上糸と下糸のバランス。
また調整と試し縫いの繰り返し。
「うん、やっときまった…。」
縫った糸のまっすぐな線を何度もながめて満足感に浸っています。
革製品を作るとき一番最初の作業は革の裁断。まずはパーツを揃えます。
昔は型紙を当てて線を引いて、革刀(かわとう)を使って手でカットしていました。
それから注文が増えてくるとより正確に量産できるよう抜き型を使って抜くようになりました。
でも木づちを使って力いっぱい抜き型をたたいて厚い革を抜くのは大変な作業でした。
そんな肉体労働の歴史に幕が。
10年ほど前、ついに油圧式クリッカー裁断機が導入されました。
16トンの油圧プレスでばっさりと裁断してくれます。
埼玉県の会社からトラックで北海道まで運ばれて来ました。
1300kgと人が持つにはちょっと重い。
ということでクレーンを使って吊り上げ、工房の中に引き入れました。
これで作業効率がぐんと上がり、鞄、カバーに必要なパーツがあっという間に揃います。
「カンカンカンカン」
工房の片隅で響いていた大きな甲高い音が、
「ウィーン ドスン」
と静かで低い音に変わり
作業中に流れているBGMがよく聞こえるようになりました。
革工房で使用しているいろんな機械、道具。
一般的なものから特殊なものまで。
機会があればまたご紹介します。