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財布作り(パート1)

10年ほど前にノースランドのスタッフが自分用に作ったヌメ革の財布。 長い間使い込んで革もくたびれ中の裏地も破れてしまいました。

作る時間がないのでとりあえず似たような安い合皮の財布を買ってみました。

すると。。。2か月もしないうちに角が擦れてボロボロに。。。耐久性は本革とは違うとはいえここまでひどいとは。。。安物はだめですね、全く無駄な買い物でした。

結局自分で作ることします。

まずは革選び。

ノースランドにはいろいろな種類の革があります。

風合いが良く経年変化するナチュラルなタンニン鞣しの革と汚れやキズに強く手入れが楽、でも経年変化の少ないクローム鞣しの革。(ちなみに聖書カバーに使われているのはクローム鞣しのシュリンクレザーです。)

やはり「本革」のイメージが強いタンニン鞣しの革に惹かれます。ノースランドにはキャメル、レッドブラウン、ワインレッド、ブラックのサドルレザーが在庫していました。使い込むほどに味わい深くなる、まさに革らしい革です。

レッドブラウンがかっこいいな~ワインレッドも意外といいかも。。と思いましたが、以前のタンニン鞣しの革の財布はラフに扱っていたためすぐに汚れや傷が目立ち、きれいに経年変化(エイジング)させることが出来なかったので、今回はクローム鞣しの革にした方がいいかも。。でも革らしさは捨てがたい。。。悩みます。

探してみると工房の隅に作りかけで放置されていた鞄の材料を発見。

シックなこげ茶のタフオイルレザーです。見た目は厚手でこしがあってタンニン鞣しのようですが、実際にはクローム鞣しです。ナチュラルな雰囲気でしっとりとした吸い付くような手触り、それでいて汚れや傷が目立たない。いいとこどりの革です! 経年変化は少ないですが、多少ラフに扱ってもきれいな状態を保ってくれるので毎日使う財布にぴったり。これで作ることにします。

型紙を当てて印をつけ材料をカットした後、革漉き機にかけて厚みを調整します。

材料がそろいました!

これからコバ(切り口)の着色、裏地貼りなど細かなパーツの作成です。(続く)